コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ワユ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワユ語
グアヒロ語、グァヒロ語、ゴアヒロ語、ワユウ語、ワヒロ語
Wayuunaiki
発音 IPA: [wajunaiki]
話される国  コロンビア
ベネズエラの旗 ベネズエラ
民族 ワユ族
話者数 コロンビアに12万2千人[1]、ベネズエラに19万9千人(2001)[2]
言語系統
アラワク語族
  • マイプレ語派
    • 北マイプレ語群
      • カリブ諸語
        • ワユ語
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 なし
統制機関 Centro Etnoeducativo Kamusuchiwo’u
言語コード
ISO 639-3 guc
消滅危険度評価
Vulnerable (Moseley 2010)
テンプレートを表示

ワユ語(ワユご、Wayu)またはワユウ語(ワユウご、Wayuu、Wayúu; ワユ語: Wayuunaiki)はワユ族の人々により話されている言語である。ワユ族はコロンビア北部およびベネズエラ北部のグアヒーラ半島英語版に居住する先住民族である。

言語名別称

[編集]

ゴアヒロ語Goajiro)、グワヒラ語Guajira)、グァヒロ語グアヒロ語Guajiro)、ワヒロ語Wahiro)とも呼ばれる。

系統

[編集]

アラワク語族に属するが、このうち特に系統的に近いのはアラワク語ガリフナ語タイノ語などである[3][要ページ番号]

音論

[編集]

分節音素

[編集]

子音は以下の通りである。左側はマンセン論文[4]における表記で、括弧内は同じ論文[4]における各音素の記述と対応する、2015年度版のIPAによる表記である。後者には、č という無声歯茎硬口蓋閉鎖音に厳密に対応する表記は存在しない[5]。マンセンはそのはじき音ふるえ音vibrants を以下のように「単純な」もの(/ř/)と「多重の」もの(//)とに分類している。

両唇音(Bilabial) 歯茎音(Dental-Alveolar) 硬口蓋音(Palatal) 軟口蓋音(Velar) 声門音(Glottal)
閉鎖音(Stops) p [p] t [t̪] č k [k] ˀ [ʔ]
摩擦音(Spirants) s [s] š [ʃ] h [h]
鼻音(Nasals) m [m] n [n̪] ñ [ɲ]
はじき音ふるえ音(Vibrants (en ř, r̃
半母音(Semivowels) w [w] y [j]

子音が15種類というのは、Maddieson (2013a) によれば世界の様々な言語を比較した場合、少ない部類に入る。 マンセン[6]における 母音の内訳は以下の通りである。

前舌 中舌 後舌
i ɨ u
e a o

母音の質が6種類であるというのは、Maddieson (2013b) によれば世界の様々な言語を比較した場合、平均的な部類である。

超分節音素

[編集]

マンセンの論[6]では、強勢は強さよりも高いピッチの方が主要な構成要素であるとされている。

文法

[編集]

形態論

[編集]

統語論

[編集]

語順

[編集]

VSO型である[2]

脚注

[編集]
  1. ^ Civallero (2008).
  2. ^ a b Lewis et al. (2015).
  3. ^ Hammarström 2016
  4. ^ a b Mansen 1967, pp. 50
  5. ^ Full IPA Chart” (英語). International Phonetic Association. 2017年1月17日閲覧。
  6. ^ a b Mansen 1967, pp. 49–59

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]